能登高校魅力化プロジェクト

お知らせ

2022年度 第4回鳳雛ゼミが開かれました

  

2月11日(土) ノトクロスポートにて第4回鳳雛ゼミが開催されました。

最終回のテーマは「能登の里山×ビジネス」。

「能登の里山」を共通テーマとして進めてきた2022年度鳳雛ゼミ。総まとめとなる今回はビジネスとの掛け算を考えました。

 

まずは前回までのふり返り。生活様式の変化や少子高齢化により、里山を暮らしの一部として活用していたかつての循環社会は失われつつあります。林業構造の変化は、耕作放棄地の拡大や獣害の発生へとつながりました。今年度の鳳雛ゼミに続けて参加されている方は、各ゲストの直面していた問題が、一つの大きなテーマにつながることを感じられたのではないでしょうか。

前回までの実施レポートはこちらからご覧いただけます。

 

能登町の農家民宿群「春蘭の里」理事長であり、能登高校の卒業生でもある多田真由美さんに能登の資源を活かしたビジネスについてお話を伺いました。

 

ゲストの多田さん

 

大学卒業後、能登町にUターンして春蘭の里の理事長を引き継いだ多田さん。能登の里山ビジネスに携わる可能性と難しさに向き合ってきました。低単価だった民宿ビジネスを、食事や体験といった付加価値を加えることで改善したこと。数十軒の農家民宿を維持するための担い手不足。能登の企業はどこも若い人を必要としていること。生まれ育った地域に残ることへの想いなど。

  

ゲストのお話を聞いた参加者は、グループに分かれて外国人客向けの観光プランを考えました。

今持っている能登の資源はどのようなものがあるか。異文化からの視点ではそれらがどのように映るか。実現するためにはどのような問題と課題があるか。いくつもの問いが生まれます。

 

グループワーク

 

10代から70代までが参加するワークショップで、活発な議論が交わされました。ゲストの多田さんや、地域で働く参加者の方々の発言からは生の空気感が伝わります。高校生もどんどんアイデアを出して活躍。事前資料とデータ、そして現場の方の声と自分達の意見。能登ならではの、とても深い学びが得られました。

 

グループで考えたアイディアを発表

 

今回の様子は地元紙にも取り上げていただけました。(北國新聞 2022年2月12日)

  

今年度の鳳雛ゼミもたくさんの方々にご参加いただき、盛り上げていただきました。本当にありがとうございました。