地域の学校を
地域で盛り立て
地域の未来を創造する
能登町は、人口は約17,000人の小さな町ですが、1300年以上続く農村文化やあえのこと・キリコ祭りなど、伝統的な文化が多く残っています。そんな中、農村の暮らしと結びついた風習や文化が高く評価され、能登は国連食糧農業機関(FAO)から世界農業遺産に登録されました。
能登を表現するときに「能登はやさしや土までも」という言葉を使うことがあります。これは、人はもとより土までもやさしいという農の風土を表していると同時に、能登の人は素朴で温かいという意味を表しています。地域の人々や風習と素直に向き合っていれば、だれもが歓迎し、献身的に支えてくれるでしょう。そんな人々との出会いや交流も、能登町の醍醐味の一つです。
日本全国の地方と同じく、いやそれ以上に能登町の人口は減少しています。高齢化率も高まり、若年層が減少したことによって子どもの数が減り、学校が統廃合されてきました。
小学校、中学校はもとより、高校も統廃合を繰り返し、能登高校は町内唯一の高校となりました。
高校は地域経済とも密接に結びつき、町にとって無くてはならない存在ですが、県立高校ということもあり運営に関わることはほとんどありませんでした。
しかし、地域の人財を地域で育てることを目標とし、町や地域団体が協力して高校を地域で盛り立てていくことが必要です。それが、町の人材育成やUIターンに繋がり、町の発展に寄与するものと考えています。
人口減少が進む地方に多いのが負の連鎖だと考えています。
内閣府の「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」では人口減少が地域経済の縮小を呼び、地域経済の縮小が人口減少を加速させる負の悪循環とされています。
この負の悪循環を逆にすることで好循環となることを目指しています。