9月17日(木)に、能登町役場にて、「東北訪問学習プログラム報告会」を開催しました!

本プログラムは、今年5月に能登町・国立大学法人東京大学・日本航空株式会社(以下、JAL)の三者が締結した「創造的復興及び未来を担う人材育成に関する連携協定」に基づき、能登高校の「総合的な探究の時間(以下、総探)」の魅力化・探究推進体制が一体となって企画・実施した産官学連携プログラムの第1弾です。
8月4日〜7日の4日間、能登高校1年生8名が、東京大学の学生5名やJAL社員の皆さんとともに岩手県(大槌町・釜石市・大船渡市)を訪問しました。東日本大震災から15年を迎える三陸地域の復興歩みに直接触れ、現地の高校生や地域の方々との対話を重ねてきました。
報告会では、4日間のフィールドワークを通じて生徒たちが何を感じ、能登が目指す「創造的復興」や地域の未来づくりに向けてどのような「問い」と「気づき」を持ち帰ってきたのかを発表しました。

現地を訪れた能登高生たちは、大槌町・釜石市・大船渡市の3地域がどのように震災の記憶を伝承し、どのような復興の道を選んだのかを学んだことで、「能登でどんな未来を作りたいか」というアイデアが芽生えたようです。
例として、訪問初日に見学した高さ14メートルの「大槌防潮堤」は、東日本大震災の大津波の経験を受けて作られたものです。高い防潮堤を建てることで次の津波被害を防げるかもしれませんが、ある生徒は次のように語りました。「能登にそれほど高い防潮堤を作ってしまうと、海が見えなくなってしまう。生まれた時から毎日海が見える生活をしている私としては、もし能登に同じような高い防潮堤が建ったら悲しい気持ちになると思う」
また、大槌防潮堤という選択肢とは対照的に、今回の訪問では「釜石鵜住居復興スタジアム」も見学しました。ここは津波で被災した小中学校の跡地に建てられた場所です。高い防潮堤を建てて命や財産を守る選択もあれば、スタジアムを建てて地域の復興の象徴とする選択もある。
この2つの場所に実際に足を運んだ生徒は、「地域の人々が選んだ復興の道がそれぞれ異なることを知り、復興や被災の記憶の伝承に『たった一つの正解』はないのだと気づかされた」と振り返りました。


もちろん、能登町・東京大学・JALの連携は今回の訪問だけで終わりません。
2学期に入り、東京大学の学生が実際に能登高校の授業に参加し、今回の東北訪問に参加した生徒たちと一緒に総探で活動をしています。そして、今後は、東北訪問での学びや総探での気づきをもとに、再び東大生やJAL社員の皆さんと共に、南海トラフ地震の発生時に被害が予想される地域への訪問や提言活動を行っていく予定です。

今回の連携により、世代や役割を超えた多様な視点がもたらされ、これまでにない新しい切り口で総探の活動が進んでいます。さらに、南海トラフの想定被災地域への提言活動を通して、今回の連携による学びの成果を可視化し、それらの成果を、能登の中にとどまらず、地域を超えた社会貢献へとつなげていくことも期待されます
能登高校×東京大学×JALによる合同の探究活動は、まだ始まったばかりです。
今後の活動の様子も随時更新していきますので、どうぞお楽しみに!
