能登高校魅力化プロジェクト

お知らせ

2025.12/19

能登高生と学ぶ、防災を「自分ごと」にする授業

— 門真みらい小学校 × 能登高校 防災交流授業 —

12月2日の午後より、大阪府門真市立門真みらい小学校(以下、門真みらい小学校)にて、防災をテーマとした交流授業が行われ、能登高校の生徒6名が参加しました。授業では、能登高生による活動発表と、小学生からの震災に関する質問に答える対話の時間が設けられました。

当日は、門真みらい小学校4年生の3クラスが参加し、前半は全クラス合同でオンライン接続、後半は1クラスずつに分かれてオンライン交流を行いました。
能登高校からは、東北スタディツアーを通じて地域の復興活動に取り組んでいる班の生徒3名と、総合的な探究の学習の一環として防災教室などを実施している防災班の生徒3名が参加しました。

前半では、能登高生がそれぞれの活動内容について発表しました。復興活動や防災教育に取り組む中で感じてきた思いや、震災を経験したからこそ大切にしていること、地域のために行動する意味などを、自分たちの言葉で伝えました。
門真みらい小学校の児童たちは、話を聞きながら一生懸命にメモを取り、真剣な表情で耳を傾けている様子が印象的でした。

後半の時間では、門真みらい小学校の児童が事前に班ごとに考えてきた、震災に関する質問を能登高生に投げかけました。
「地震が起きた時、冷静に行動を取ることができましたか。」「災害が起きて一番困ったことは何ですか。」など、素朴で率直な問いに対し、少し年上のお兄さん・お姉さんの存在である高校生が、自身の経験をもとに丁寧に答えていきました。

実際の経験者から直接話を聞くことで、児童たちは自分たちがまだ経験していない震災や災害を、遠い出来事ではなく「自分ごと」として捉えるきっかけを得ることができました。また、災害への備えや地域貢献について考える貴重な学びの時間となりました。

今回の授業を通して、能登高生にとっても、自身の活動を改めて言語化し、能登以外の地域の人々に防災の重要性を伝える機会となりました。
被災した当事者だからこそ伝えられること、行動できることがあります。

一人でも多くの命を守るために――。
能登高生の防災・復興に向けた取り組みが、今後も多くの地域へと広がっていくことを期待しています。