
能登高校野球部では今年度、ツエーゲン金沢などで活躍された元プロサッカー選手でメンタルパフォーマンスコーチの廣井友信さんをお招きし、メンタルトレーニングを継続的に取り組んでいます。
10月27日(火)には廣井さんがコーチとして2度目のご来校。野球部員と対面で直接指導を行ないました。
前回の講座では「自分たちはどんなチームでありたいか」をテーマにワークショップを行いました。
「なんでも言い合える、壁のないチーム」を目指す姿として掲げる一方で、目指したくない姿としては「壁があり、遠慮してしまうチーム」という意見が共有されていました。
「ありたいチーム」になるために具体的には?
前回、部員全員で掲げた「理想のチーム像」を体現するために、今回は具体的な場面で自分がチームにどう貢献できるかを一人ひとりが自ら考え、意見を共有し合いました。

理想のチーム像を達成するためには、ただ目標を掲げるだけでなく、「どんな場面で、どのような声掛けが必要か」を具現化することが欠かせません。
そこで今回は、具体的な状況を想定しながら、全員で意見を出し合いました。
話し合いの中では、以下のような具体的なアクションが共有されました。
• 試合で負けているとき: ネガティブにならず、互いに「頑張ろう!」とプラスの声を掛け合って雰囲気を高める。
• 苦しい状況のとき: 意識的に笑顔(作り笑顔でもOK!)を作り、お互いを支え合う。
• 展開が優勢なとき: 調子に乗りすぎて隙が生まれないよう、互いにリマインドし合って気を引き締める。
これらの具体的なアプローチは、野球の練習や試合の中だけでなく、日常の学校生活やあらゆるチーム作りにも通じる非常に貴重な学びとなりました。
オフシーズンに向けた「フォーカスプラン」の実践

秋以降、高校野球はオフシーズンを迎えます。そこで今回は、次のシーズンに向けた「個人の目標設定」と「強化ポイントの整理」にも取り組みました。
ここでは、廣井さんから共有していただいた「フォーカスプラン」を活用しました。
「試合に勝つ」といった目標そのものは、相手の存在や環境など、自分たちだけではコントロールできない要素が多く含まれます。
そのため、結果だけに囚われてしまうとモチベーションを維持するのが難しくなることがあります。
そこで、自分たちの力でコントロールできる要素に絞り込み、具体的に実行できることを見つけ出すのが、このフォーカスプランの大きな特徴です。
具体的には、目標達成に必要なパフォーマンスを明確にし、そのパフォーマンスを発揮するために自分ができる具体的な「アクション(行動)」を一人ひとりが書き出していきました。
これにより、単に「勝つ」という大きな目標だけで終わらせず、
- 勝つためにはどんなパフォーマンスが必要か
- そのパフォーマンスを出すために、どんなアクションを起こすべきか
というステップが明確になります。
そして、このトレーニングで最も大切だと強調されたのが、「行動した後の定期的な振り返り」です。
「計画し、実行し、振り返り、また次の計画へ繋げる」
このサイクルを繰り返しながら螺旋(らせん)を描くように高めていくことで、生徒個人のパフォーマンスはもちろん、チーム全体の力も大きく引き上げられていきます。
※このサイクルは能登高校「総合的な探究の時間」でも何度も繰り返し生徒たちに伝えているモノゴトの進め方と同じです。

未来の人生へつながる部活動での学び
このように、能登高校では部活動の中でも「探究的な学び」を取り入れています。
こうしたメンタルトレーニングや目標達成に必要なプロセスを部活動を通じて学ぶことは、野球の技術向上はもちろん、高校生活にとっても、そして未来を生きていく上でも、大きな力となるはずです。
能登高校野球部では、今後もメンタルトレーニングを実施していく予定です。
生徒たちの成長の様子をまた発信していきますので、ぜひお楽しみに!

