能登高校普通科3年の達光咲さん、立岩らんさんが
考案したデザインマンホールが完成しました。
能登高校の「総合的な探究の時間(総探)」では、身近な地域の問題・課題をテーマにして探究を行っています。達さん・立岩さんは令和2年度の授業内でマンホールを使った地域活性化策を考案しました。
「能登町には地元ならではの魅力がたくさんあるが、それを観光客に伝えきれていないのではないか。どこにでもあるマンホールを使えばたくさんの人に魅力を発信できる。マンホールをデザインして観光客を増やそう!」
授業の中では先進事例を調べ、その効果を調査し、能登町に合う方法で実現させようと考えました。
調査では石川県内の先進自治体で立岩さんの出身地でもあるかほく市さんに大変お世話になったそうです。自分の出身自治体の特色をしっかり解っているのは素晴らしいですね!
こういった提案では「良い案なので役所がお金を出してやってください!」ということが多いのですが、生徒たちは資金面についてもクラウドファウンディングやふるさと納税の活用、もしくは町内商店にスポンサーを募り、お店のwebサイトのQRコードをマンホールに記載することで設置費を負担してもらうことを提案しました。
2020年(令和2年)10月15日に能登町役場で建設水道課やふるさと振興課に対してプレゼンテーションしたところ、町役場はその企画内容を高く評価し、令和3年度の町予算で製作することとなりました。その後も町と協議を重ね、デザインのブラッシュアップを続けてきました。
当初からの目的である町の魅力を発信する機能を持たせるため、能登町観光ポータルサイトのQRコードとともに、総探の時間に取り組んだことが分かるよう、能登高校webサイト内の総探を紹介するページのQRコードもデザインされています。
2021年(令和3年)9月7日にマンホールが設置され、二人が現地(イカの駅つくモール前)を訪れました。
新聞社や町広報誌、町ケーブルテレビに囲まれて少し照れながらも嬉しそうな二人。自分の考案した地域活性化のアイデアが実現するなんてとてもワクワクしますね。
二人の生徒が考案したマンホールの設置個所は以下の3ヶ所です。
・能登町字宇出津 宝寿し横の歩道 デザイン・・・キリコ(祭り)
・能登町字越坂 イカの駅つくモール入り口 デザイン・・・能登町の特産品
(小木イカ・赤崎いちご・能登牛・寒ブリ・ブルーベリー)
・能登町字松波 内浦庁舎前歩道 デザイン・・・恋路海岸(※なかの洋菓子店さん前から場所が変更になりました)
設置箇所については、観光客の目に留まりやすい所、そして自動車の通行の支障とならないところに絞って協議を重ね、選ばれました。
さらに、これらのマンホールは生徒たちの提案にあったマンホールカードを作成するため、下水道広報プラットホームに申請予定です。